耳日曜

日曜日の朝。

症状は相変わらず。

病院は休み。

治療しない日がこんなにも不安だとは。

音は聞きたくない。

頭の中は不安でいっぱい。

何かしなきゃ、少しでも快方に向かう事を。

外に出る。

とりあえず体を動かす。

土曜日に母に話を聞いてもらいながら今までの自分を振り返った。

・周りの空気に影響される

・周りの空気の良し悪しで自分のポテンシャルが変化する

・地道に積み重ねた事が崩れた（崩された）時パニックに陥る

・音が気になる

母からは「気にし過ぎ」と一喝。

それでも気になるんだもん…。

なぜ自分はこうなんだろう？とネットで検索してみる。

「ＨＳＰ」

繊細・神経質・内向的と言われる人たちが持つ気質

最近チラホラ目にする言葉に辿り着く。

診断結果はＨＳＰ度「中」

ＨＳＰ気質の人の事を知れば知るほど「私」で驚く。

あ〜私ＨＳＰ気質だったのかぁ…。

自分の弱い部分に名前がついて少しホッとする。

これからはそんな自分をカバーして生きていけばいいんだから。

音の世界から本の世界へ。

私は図書館に向かった。

ＨＳＰ関連の本を借りようと思ったけど話題の本だけに予約待ち。

少しウロウロして、好きな俳優さんのエッセイと前から気になっていた本を借りた。

テレビ・ラジオ・動画・音楽。

音から離れた生活をするのはいつぶりだろう。

不安な気持ちを俳優さんのエッセイが少しだけ癒してくれる。

けれど心は黒いまま。

気力も無いし食欲も無い。

お腹もずっと痛い。

何もかも全て奪われてしまった気がして何も楽しくない。

不安が心を蝕んでいく。

あ〜こんな事が続いたら、人って「死」を選んでしまうんだろうな。

そう思った。

気力を振り絞り中華粥を作る。

頑張って全部食べた。

自分を守れるのは自分しかいない。

少しずつでも快方に向かっていると信じて、

日曜日を終えた。