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日常日記

まだ2年

もう2年。
もう大丈夫。
そう思ってた。
元に戻っただけ。
だから大丈夫。
すぐに戻れる、と。

意識して過ごしてきた。
間違える事は無くなった。

なのに、
焦って書いた署名は、
彼の苗字だった。

まだ抜けてないのかと、
ショックで手が震えた。

新幹線の出発時間が迫る。
母と慌てて乗り込んだ。
走り出した電車の中、
どっと疲れが出る。
心配する母に事情を説明した。
「十数年書いてきたんだからまだ抜けないのは仕方ないよ」
そう言われて、
涙腺が崩壊しそうになったけど、
ぐっと堪えた。

あの時堪えた涙を、
日記を書きながら流している。
ちゃんと泣いて、
次に進むために。