restart

日常日記

よくご存知で

正確なホロスコープを作成するには、
生年月日と出生時間がいる。
自分の出生時間なんて、
覚えてる人の方が珍しい。
私も知らなかった、
昨年までは。

昨年、
実家で探し物をしていたら、
1冊の手帳が目に飛び込んできた。
それは、
私の母子手帳だった。
初めて見る自分の母子手帳
元の名前に戻ってから、
再会した母子手帳は、
「独立しなさい(1人の人間として)」
と、私に言ってるようだった。

そんな事があったからか、
ホロスコープに辿り着いた時、
なんだか運命的な物を感じた。
持ち帰った母子手帳を見ながら、
出生時間を打ちこんだ。

最初は、
自分のホロスコープを見ても、
分からない記号ばかりで、
何が何やらさっぱりだった。
だから、
自動的に結果の出るサイトばかり見ていた。
無料占いより当たっている事が多くて、
もっと自分の事を、
未来を、
知りたくなった。

そこからは、
何かに取り憑かれたみたいに、
ノートに調べた事を、
ただひたすら書きまくった。
こんなに長い時間鉛筆を握ったのは久しぶり。
昔出来たペンだこが痛む。

調べれば調べる程、
生まれた時に全てが決まっていたかのようで、
「怖っ」
と、何度も呟いた。
そして、
自分のマイナスな性格を当てられ、
「よくご存知で」
と、スマホに向かって何度も言った。